パックラフトとは、パッキングできるラフトボートから付いた名前です。
カナディアンカヌーよりも手軽に楽しめるボートが欲しいと思い、2年ほど前から買い時をうかがっていました。
子供にある程度運動神経が備わったのと、アウトドア好きな仲間が増えたこともあり、今回購入に踏み出しました。
初めてのパックラフトに選んだのは、Kokopelli(ココペリ)のローグライトです。
と言っても、選択肢は限られていました。
第一候補に挙がったのは、ALPACKA RAFTのエクスプローラー42でした。
子供と乗れる十分な大きさのものが欲しかったからです。
また、パックラフトのブログを書かれている方の多くがALPACKA RAFTを使用されているので、業界のトップブランドであると言う認識を持ち、これを選んでおけば間違いはないだろうと安心感がありました。
ただし、直輸入で納期が3ヶ月ほどかかりそうだったので諦めました。
日本でも、代理店がありますが、問い合わせたところ、納期はさらに先になりそうでした。
3ヶ月経つと、冬に入ってしまいます。
いきなり冬に進水式を行う自信はありませんでした。
まずは試してみたい気持ちがあったので、入手しやすいもので検討しました。
※パックラフトには、セルフベイラー、つまり自動排水機能が備わっているモデルもありますが、私がガイド時代に使用していたラフトボートには、その用な機能はなかったので、セルフベイラー付きのモデルは当初より候補から外しました。
候補は、3つ。
①Kokopelli
mont-bellが代理店をしていて、地元のmont-bellショップで実物を確認可能。
②KOARO
ニュージーランドのブランドと言うだけで、信頼感がありました。
同じくニュージーランドブランドの、macpacに堅牢なイメージを持っていたので。
こちらは、YAMAP STOREに在庫があり、メールで質問すると丁寧な回答が返ってきました。
KokopelliのローグライトとKOAROは、とても似た印象を持ちました。
③GRIFFON RAFT
日本のブランドで、先述の2つのブランドに比べて、少し安価。
機能的にも先の2つに劣らない印象。
この3つの選択肢で、どれにしようかぐるぐる回りました。
機能的には、優劣は付けられなかったのですが、③GRIFFON RAFTは、デザインで外しました。
シンプルな方が、高級感があるように見えたので。
残る2つの選択肢では、実際に代理店に足を運べる利点から、Kokopelliを選んだのでした。
また重量が2.5kgで、3つの中では一番軽量。
使用時のサイズも、実物を見たところ、子供も一緒に乗れそう。
※実際に乗ってみると、私(174cm、68kg)と子供(1歳8ヶ月)が乗ることは、不可能だと思いました。
そして、近くのmont-bellに在庫確認。
タイミングが悪く、私が狙ったローグライトは少し前に売れたそう。
ただ、これがmont-bellの安定した実力。
すぐに他の店舗の在庫を確認して取り寄せてくれました。
引き渡しの際には、空気の入れ方や、保管方法など説明を受けました。
保管に関しては、ある程度形が整うくらいに空気を入れておいた方が良いとのことです。
つまり、パッキングは小さくできますが、長く使えるように丁寧に扱うなら、保管の時にはほぼ使用時サイズにしておかなければならないのでした😢
どこのどのパックラフトも同じでしょうが。
そう言えば、以前雇われガイドをしていたところでは、ラフトボートは空気が入ったまま保管されていたのを思い出しました。
さて、写真もないまま前置きが長くなってしまいましたが、晴れてローグライトの進水式を行いました。
場所は、木崎湖です。
コロナ以前より、確かにキャンパーが増えています。
土曜日ではありましたが、駐車場は満車に近いくらいでした。
予定より時間が押して、到着が16時少し前。
急いで荷物を下ろして、サイトを確保。
迷いましたが、設営前に進水式を行うことにしました。
※木崎湖の水上にカヌー等を出せるのは、17時までになっています。
さて、教わったことを思い出しながら、パックラフトに空気を入れます。
中のバルブを押しながら左右に回すことができます。
それによって、逆止弁が働いたり、空気が入れられるようになったりします。
ここ、引き渡しの際に教わったところですが、細かいところなので忘れてしまっていました。
でも、手探りでバルブを回していろいろ試してみると解決できる程度です。
バルブが開いた状態で、付属の空気入れの袋を使います。
保管の時に試した時は、予想以上に早く空気が入りました。
5分もかからず90%は入ると思います。
今回は時間短縮のため、子供のビニールプール用に購入したFLEXTAILGEAR – MAX PUMP PLUSを使用しました。
みるみる内に空気が入っていきます。
9割りほど入ったら、最後は口で空気を入れます。
このチューブ式の空気入れは、付属品です。
逆止弁が働いていることを確認してから、口で空気を注入していきます。
最後に別に付いているシートにも空気を入れて、後部に設置して準備完了です。
そして、空気で満たされたパックラフトをカヌーポートに運びます。
山岳用のテントまでとはいきませんが、かなりの軽さです。
片手で軽々運べます。
そして、いざ入水。
足を入れると、沈む感じがします。
若干空気が少なかったかもしれませんが、左右に揺れても水が入ってくることはなさそうでした。
これで正解?が分からないので、取り敢えず、体張って内側から艇を安定させてみました。
あと、本来ダブルブレードで漕艇する乗り物なのは重々承知していましたが、持っていないのでシングルパドルです。
他の方のブログでも、シングルパドルで乗られている方をお見かけしたので。
でも、シングルパドル、大失敗です。
向きが変わる変わる。。。
小さな力で漕ぐと、操舵がしやすくなることは次第に分かってきましたが、推進力が弱く、カヌーポートから離れすぎると戻ってこられるか不安が募りました。
ダブルブレードの購入は必須です。
小一時間ほど湖の上で静かな時間を過ごして、実際はあくせくしながらも、無事に出発地点へ戻ってきました。
シングルパドルでの進水式は、いささか大変でしたが、初めてのパックラフトには、いろいろな可能性を感じました。
もの自体の軽さも特筆すべきですが、空気を入れやすい、抜きやすい、持ち運びしやすい、その気軽さはカナディアンカヌーとは比べものなりません。
富山では、持ち込みでカナディアンカヌーが出来るところは桂湖しか知りませんが、パックラフトなら、ちょっとした湖や河川でも浮かべられそうです。
ボートを楽しむ敷居が、ぐっと低く感じられます。
また、今回はシングルパドルでしたが、ダブルブレードであれば、もっと直進性が増すのは確か。
そうなれば、万水川のような緩やかな流れの川なら、ダウンリバーも試してみたいと思います。
あと、やはり、ローグライトは何だかんだで1人乗り用なので、2人乗り用も欲しくなってしまいました。
パックラフトなら、置き場にもそこまで困ることはないですし。
2艇目にはぜひ、ALPACKA RAFTのカヌースタイルに近いモデルが欲しいと思います。
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